裏磐梯「秋元湖」朝焼け撮影ガイド 〜真っ赤に燃える湖面と幻想的な浮島の数々
朝焼けの撮影スポットとして有名な福島県・裏磐梯の秋元湖。
ここは朝焼けの確率が高く、湖畔の堤防の上から撮影できるので、カメラマンに大人気です。
周辺には桧原湖・曽原湖・小野川湖・五色沼・曲沢沼・大沢沼などの撮影スポットが多数あり、湖沼の撮影を楽しむことができます。
秋元湖へのアクセスと撮影ポイントマップ
秋元湖へのアクセスは、猪苗代方面から国道499号で裏磐梯方面へ向かうと、五色沼湖沼群の毘沙門沼・諸橋近代美術館の手前に右側に入る入口があります。看板がありますが、わかりにくいので近くになったら車のスピードを落として入口を探しましょう。
入口から道なりに進んでいくと突き当たりになり、その左側に駐車スペースがあります。右に行くと小さな橋があります。湖側には堤防と水門が見えます。
堤防へは地図上の緑マーク方向に道路を歩きます。堤防へと向かう遊歩道があるので、そこから堤防まで歩きます。堤防は南北に長く伸びており、東側を撮影するようになります。中央付近が奥の山や島のバランスが良いと思います。
撮影場所の堤防の様子
秋元湖の堤防の中央付近から南側を見ています。先が見えないほど長い堤防です。強固な柵が設置されていますので安心して撮影することができます。
画面中央付近の右側の林に道路からの遊歩道の出口が見えます。
堤防の北側を見ています。奥に道がありますが、堤防の柵で行き止まりになっており、道には出ることができません。見えている道路は小野川発電所に行く道になります。
真っ赤に染まる空と湖
この日は東の空に程よく雲があり、湖面上には霧が湧いていました。
このようなシーンは5分から10分程度です。
シャッターチャンスを逃さないように、シャッターを押す手に力が入ります。
▼「朝焼け色に染まる湖面」タイムラプス動画
赤・ピンク・オレンジと時間によって色が変わります。
秋元湖はなんといっても浮島が素晴らしい。
この島があるか無いかでは、全く違う印象の写真になってしまいます。
ちょうど良い間隔で島や木々が存在しています。
手前側は島が無いので、湖面が赤やオレンジに染まります。
標準、広角レンズで広く撮影しても良いですが、望遠レンズで浮島を狙ってみるのも良いです。
対岸に見える山の連なりも美しく、迫力ある写真になります。
ファインダーを覗いていると湖面の霧や雲が刻々と動いていきます。
紅葉時期の幻想的な風景
裏磐梯は移動距離が少なく、沢山の撮影スポットを巡ることができます。
数日間、夜明け時は秋元湖で朝焼けを挑戦するのも良いでしょう。
朝焼けは素晴らしいですが、朝焼けが見れないときも幻想的な風景を楽しむことができます。
この日は夜明け前から霧が凄く、数十メートル先程度しか見えない状況でした。
日の出から30分以上過ぎてから、少しずつ視界が開けてきました。
霧に包まれる浮島と木々が幻想的です。
静寂の中、シンメトリーが美しい。
墨絵のような世界観。
湖面の霧の流れを見ながら、シャッターを切ります。
ススキの茶色が秋らしさを演出してくれています。
望遠レンズをつけてファインダーを覗きます。
一本一本、木の形を見ながら、美しい構図を探します。
楽しい時間がゆっくりと過ぎていきます。
秋元湖の雪景色
冬は湖の多くの部分が凍結します。
(西側の堤防側は水を放流する場所があるので、一部凍結しません。)
秋元湖はわかさぎ釣りで有名な湖なので、湖面が凍るとカラフルな公魚釣りのテントがあちこちに出現します。
堤防側から撮影すると、手前はほどよく水の流れがあり、雪の模様が美しい写真が撮れます。
望遠レンズで覗きながら良い構図を探すのが楽しいです。
光の当たり具合により湖面の雪が白やグレーに変化します。
広々とした雪原の中に、たまに木々が顔を出しています。
雪の無い季節は浮島となって見えていたものです。
冬の朝焼けも人気です。
湖面がピンクやオレンジに染まります。
夏の浮島とはまた雰囲気が違いますが、冬も木々が良い味を出してくれます。
この日は薄くピンクに染まった程度でしたが、オレンジや赤に染まったときは凄そうです。
周辺の景色
秋元湖西岸の堤防にある水門から流れ出た川の写真です。
川から頭を出している石が雪を被っています。
真っ直ぐに流れていく川は被写体として良いですね。
国道459号線から秋元湖の堤防へ向うと突き当たりになっている場所があります。そこを右折すると水門の前に橋があります。
その橋の上からの撮影です。
国道から秋元湖に入ってくる場合、この写真の左側から入ってくる形になります。
橋の手前に駐車スペースがあるので、ここに車を停めて、橋の上から川を撮影すると良いでしょう。
この橋の右手が堤防と水門、左手が川になっています。
秋元湖からは磐梯山の写真を撮影することもできます。
綺麗な双耳峰に見えます。
冬の秋元湖撮影
国道459号線の秋元湖入口から堤防方向へ向い、途中で左折すると「小野川発電所」へ行くことができます。
こちら側からの撮影も人気が高いです。
道はかなり狭く、冬は発電所前より先は通行止めになっています。
凍結していることが多いので、4WDの車でないと厳しいです。
すれ違うスペースも少ないので、冬の運転は大変です。
運転に自信が無い人や、4WD車で無い人は下の堤防の上からの撮影をお勧めします。
細い道を登って行くと、「小野川発電所」に到着します。
夏は道の途中に停車できるスペースが何ヶ所かありますが、冬はほとんどありません。
発電所の前に何台か駐車できるスペースがあるので、そこに停める事になります。
撮影場所はこの道を歩いて少し戻るような形になります。
少し道を戻っていくと、左側に湖畔に出ることができる場所があります。
ここを乗り越えると撮影ポイントになります。